こんにちは!当ブログ「りちゃブログ」にご訪問いただき、ありがとうございます。里茶(LISA)です。
我が家は、あえて籍を入れない「事実婚(DINKs)」というスタイルをとっています。
そのため、周りからはよく「里茶さんは自分の名前(名字)を変えたくなかったから、事実婚にしたの?」「仕事でキャリアを築いてきたから、名義変更の手間が面倒だった?」と聞かれることがあります。確かに、働く40代女性にとって、旧姓使用の申請や銀行口座、クレジットカードの変更など、物理的なデメリットは決して少なくありません。
でも実は、私自身は「絶対になんとしてでもこの名字を守り抜きたい!」というような、名前そのものに対する強い執着やこだわりは持っていません。
それでも、今私が名乗っているこの名字には、私が一生かけても返しきれないほどの「母の深い愛情」が詰まっています。今日は、私が「世間の当たり前」や「戸籍という紙の上の形」に全く縛られなくなった原点とも言える、母とのエピソードをお話しします。
Contents
1. 中学生の私を救った、母の「大丈夫だよ」
私がまだ小学生だった頃、両親が離婚しました。
それはちょうど、中学校生活に向けて準備をしている時期。ある日、制服を作りに行った時のことです。一緒に行ってくれた祖母が、採寸を終えて店員さんに渡す申込書の氏名欄に、何気なく「(旧姓)〇〇 里茶」と書いたんです。
それを見た瞬間、私は「あ、私、名字が変わるんだ…」とハッとして、ショックでうつむいてしまいました。
両親が別れるという事実だけでも心が揺れていた多感な時期。新しい学校生活、新しい友達、自分だけ突然違う名字になる。そのことに、言葉にできないほどの大きななにかに押しつぶされそうになりました。
そして、名字が変わることで、自分が自分でなくなるのではないか?と、漠然とした不安に襲われてしまったんです・・・
採寸用の真新しい制服を着たまま、急に世界が暗くなったような気がしました。
その私のほんのわずかな異変に、母がすぐに気づきました。
👧里茶「うん…なんか嫌……」
👩里茶ママ「わかった。大丈夫だよ!」
母はたったそれだけ言って、私が旧姓に戻らず、そのままの名字で学校生活を送れるように全て手配してくれました。そのおかげで、私は何事もなかったかのように、元通りの日常を過ごすことができたのです。母のあの一言は、不安で押しつぶされそうだった私の心にかけられた、最強の魔法でした。
2. 大人になって知った、母の苦労と祖父母の愛
それから何年も経ち、私が大人になって社会に出た時のこと。
周りの友人たちが次々と結婚し、「名字が変わるから、銀行も免許証もクレジットカードも、名義変更の手続きがめちゃくちゃ大変でさー!」とランチで愚痴をこぼしているのを聞いて、ふと思ったんです。
「あれ? ということは、母が離婚した時に『元の名字(旧姓)』に戻らず、元夫の名字をあえて名乗り続ける手続きって、ものすごく大変だったんじゃ……?」
気になって母に直接聞いてみると、母は笑いながらこう答えてくれました。
あの頃は『離婚したら元の家(旧姓)に戻る』のが当たり前で、そのまま名乗る人なんてほとんどいなかったから。
周りに聞いても誰もわからないし、役所に行っても何処に聞けばいいかもわかんないし、手続きもあっち行ったりこっち行ったり本当に大変だったんだから!」
当時の苦労をあっけらかんと笑い飛ばす母。手続きの煩雑さだけでなく、周囲からの「なんで戻さないの?」という好奇の目もあったはずです。それでも母は、私にはそんな苦労を微塵も感じさせず、いつも通り明るく振る舞ってくれていました。
そして今になってようやく気づいたのですが、実家の祖父母からしてみれば、可愛い娘が離婚して傷ついて帰ってきたのに、いつまでも「別れた元旦那の名字」を名乗り続けるなんて、きっと複雑で悔しい思いがあったはずです。世間体もあった時代です。それでも、孫の私のために一切文句を言わず、静かに受け入れてくれた祖父母にも、今は感謝の気持ちでいっぱいです。
3. 「世間の当たり前」より「目の前の大切な人」
私が「私のために、そんな大変な思いをしてくれたんだね。本当にありがとう」と改めて伝えると、母は不思議そうな顔をしてこう言いました。
母の言う「当たり前」は、決して世間の当たり前ではありませんでした。
世間の常識や、役所の面倒なルール、親戚の目……そんなものよりも、「目の前にいる、うつむいている娘の心を守る」ということを、母は何よりも最優先してくれたのです。自分がどんなに苦労しても、娘の笑顔を守る。それが母にとっての唯一の正解でした。
まとめ:事実婚を選んだ私の「根っこ」にあるもの
私が今、大切なパートナーのくま🐻と一緒に人生を歩む上で、「戸籍(法律婚)」という形にこだわらず、事実婚を選んでいること。
それは間違いなく、この母の力強く優しい背中を見て育ったからです。
紙の上の契約や、世間一般のルールなんて、一番大切なものではない。
本当に大切なのは、目の前のパートナーが息苦しさを感じていないか、お互いが一番心地よく、心からの笑顔でいられる形を自分たちで選べるか、ということ。
私の名前は、世間の常識と戦って、母が私のためだけに守り抜いてくれた大切なアイデンティティであり、無償の愛の証です。だからこそ、今度は私が、私と大切なパートナー🐻のための「当たり前」を大切に作っていきたいと思っています。
「世間の普通」に縛られて息苦しくなっている人がいたら、ぜひ一度、自分たちにとっての本当の「当たり前」は何か、見つめ直してみてくださいね🌿
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