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はじめに:「プレイングマネージャー」を卒業して見えた、本当の役割
こんにちは!このブログを運営している、里茶(LISA)です。
前回の記事では、私が30代目前で一般職から総合職へキャリアの舵を切った、「自分軸」の決断についてお話ししました。
今回は、いざ管理職になってからのお話です。
よく「LISAさん、あんなにバラバラで個性的な『動物園チーム』を、どうやってまとめたんですか?」と聞かれます。
”3つの壁”の記事でも書いた通り、最初の頃の私は「自分でやった方が早い病」にかかっていました。
自分が馬車馬のように最前線で走り、部下を荷台に乗せて、必死に引っ張ろうとしていたんです。でも、それだと私自身がボロボロになるだけで、チームは全く成長しませんでした。
悩み抜いた末に私がたどり着いた、マネジメントの極意。
それは、力ずくで引っ張ることではなく、「レールを引いて、同じ船に乗せること」でした。
今日は、あのバラバラだったチームが、どうやってお互いを認め合い、「最高の居場所」へと変わっていったのか。そのリアルなプロセスをお話しします。
1. 管理職の最初の仕事は「レールを引き、船に乗せる」こと
私がプレイングマネージャーを卒業しようと決意して、最初にやったこと。
それは、自分がプレイヤーとして動く手を止め、チーム全員が迷わずに進める「仕組み」や「ルール」という名の「レール」を引くことでした。
「私たちのチームは、今期ここを目指すよ」という目的地(ゴール)を明確にし、そこにたどり着くための安全な道筋を整える。これが管理職の最大の役割です。
でも、新しいレールを引き、今までと違う「船」に乗せようとすると、当然最初は反発が起きます。
ベテランのパンダ先輩からは、こんな風にチクリと言われることもありました。
最初は「なんでこれやるの?」と、乗らされた船の上で不満を口にするメンバーもいたのが現実です。
でも、ここで「いいから私の言う通りにして!」と力でねじ伏せてはいけません。
私は、誰ひとり取り残さないように、根気強くコミュニケーションを取り続けました。
なぜこのレールが必要なのか。なぜこの船に乗る必要があるのか。
その「目的」を何度も何度も共有し、まずは全員に同じ船に乗ってもらうこと。これがすべてのスタートでした。
2. 「グループ(集団)」から「チーム」へ。対話で叶えた役割分担
全員が同じ船に乗ってくれたら、次は「メンバー自身の手で船を動かしてもらう」フェーズに入ります。
ここで私が一番避けたかったのは、「一部の人だけに負荷が集中する体制」でした。
なぜなら、私自身が管理職になる前プレイヤー時代に、業務を一手に引き受け、身も心もボロボロになるほど辛い思いをしてきたからです。
「大切なメンバーには、絶対に同じ思いをさせたくない」。その一心でした。
だからこそ、私は業務の偏りをなくし、全員で船を動かすための「役割(持ち場)」を徹底的に分担しました。
正直に言うと、この役割分担によって、結果的に業務が増えてしまった派遣社員のメンバーもいました。
「仕事が増えるなんて嫌だ」と不満を持たれてもおかしくない状況です。だからこそ、私はただ上から仕事を振るのではなく、「なぜあなたにこの役割をお願いしたいのか」「あなたの力がチームにどう必要なのか」という【対話】を何よりも大切にしました。
ただ同じ場所に集まって作業をしているだけの「グループ(集団)」ではなく、お互いの凹凸を補い合い、同じ目的地を目指す本当の「チーム」になりたかったからです。
私たちの動物園チームは、本当に個性がバラバラでした。
経験豊富で頼りになるけど、ITツールが苦手なパンダ先輩。
デジタルの知識は豊富で作業は早いけれど、営業との調整がまだまだ甘い若手のレッサーパンダくん。
私は、彼らの「苦手なこと」を克服させるのではなく、「得意なこと」を徹底的に活かせる持ち場を任せました。
「レッサーパンダくん、この新しいツールの使い方、みんなに教えてあげて!」「パンダ先輩、レッサーパンダくんが営業と打ち合わせがあるのでサポートお願いします。」と、お互いが頼り合う仕組みを作ったんです。
誰にだって、凹凸があります。
管理職の仕事は、部下の弱点を指摘することではなく、「お互いの違いを尊重し合い、パズルのように補い合える環境」を築くことだと、私は思います。
その中でメンバーたちが、お互いを高め合い成長する環境にも繋がっていくと感じています。
3. 嵐を乗り越えた先にある「自分の価値」の気づき
順調に進み始めた私たちの船に、ある日、大きなピンチが訪れました。
予想外の全国規模の欠品対応が発生し、チーム全体がパニックになりかけた「嵐」の瞬間です。
以前の私なら、「私が指示だしと、営業調整します!」と司令塔になり最前線に立ってチームをハンドリングしていました。
でも、その時の動物園チームは違いました。
なんと、私が指示を出す前に、メンバーが自分の持ち場で自発的に動き出し、お互いに連携して嵐を乗り越えようとし始めたのです!
大きなトラブルという嵐の中なのに、私は嬉しくて、ワクワクしながらメンバーを見守っていました。
最初は「乗らされた船」だと思って文句を言っていた人たちが、嵐を乗り越える過程で「自分がいなきゃこの船は進まないんだ!」と、自分の存在意義や価値を深く理解し、実感していったのです。
いつの間にか、みんなが「同じ目的地」を見据えて、一つのチームになっていました。
まとめ:いつの間にか、そこは「最高に居心地の良い場所」になる
自分が引いたレールの上を、自分の足で歩くこと。
与えられた持ち場で自分の価値を発揮し、仲間から「ありがとう」と感謝されること。
それを繰り返していくうちに、最初はただの「職場」だったその船が、メンバー全員にとって「自分の居場所」へと変わっていくのではないでしょうか?
もし今、あなたが新任管理職として、動いてくれない部下に悩み、「自分が引っ張らなきゃ」と孤独を感じているなら。
どうか、一人で船を漕ぐのをやめてみてください。
あなたがやるべきは、みんなが迷わないための「レールを引くこと」と、それぞれが輝ける「持ち場を与えること」です。
メンバーを信じて任せれば、彼らは必ず自分たちの力で船を動かしてくれます。
そして、その船はきっと…あなたにとっても最高の居場所になるはずですよ!
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